ふにゃ(のんびり)

古い手記より

本人の発言の記録

ぼくふにゃです。
どこのだれが名付けたのかは知らないけど、体がふにゃふにゃしているからそうよばれているみたい。ぼくにできることは、走ることと、跳ぶことと、食べることだけ。そのなかでも、とくに好きなのが食べること。走ったり跳んだりするのは大きらい。ぼくの好きな食べ物はバナナです。バナナが食べれるんだったら大嫌いなことでもできるなぁ。

ある日のことでした。
ひさしぶりにバナナを食べたいなあ、と思っていたら、大きな穴(どうくつっていうみたい)の中にバナナがあるのを見つけました。それがとてもおいしそうだったので、ぼくは走ってバナナを取りにいきました。ぼくがようやくバナナにたどりつき、バナナを食べようとしたとき、いきなり大きな音がしました。
どうしたものかと、バナナをほおばりながらうしろを見ると、穴の入り口はいつのまにかしまっていました。ぼくが、バナナをあじわいながらまわりをみわたすと、かんばんがひとつありました。
「   バナナの洞窟
 試練を克服したものにだけ
 おいしいバナナを与えよう 」
やっぱりここにきてよかった、と思いましたが、ぼくはうまれつきばかなのでどうやったらバナナを食べれるのかわかりません。
どうか、ぼくにおいしいバナナを食べさせてください。

同居人の証言

ある日私が散歩に出かけているとき、黄色くて丸いものと、何かを入れた袋らしきものがあるのを見つけました。
落し物かな?と思って近づいてみると、それは大量に汗を書いて瀕死の状態の変な生き物と、食料品の入ったバッグでした。
名前はバッグに書いてあったので「ふにゃ」という名前だとわかりました。
そのあと、驚異的な回復力ですぐに動けるようになり、言葉が話せることがわかりました。
あと、ひどい記憶喪失で、自分のいたところはおろか、名前も覚えていませんでした。
自分の住所を覚えていないので、家に帰すこともできず、私の家に住まわせることにしました。

デザイン上のポイント

(これらのポイントは、表現の都合でいくらか破られても問題ない)
体形:球体を少し押しつぶしたような形。楕円回転体よりは少し下に偏っている。
肌:真っ黄色で光沢のないマットな質感。雪見大福に合成着色料をいやというほど添加した感じ。
目:赤い長方形。光沢や陰はあってもなくても。眼球を意識させるような作画はしない。
眉:ない。表情を見せる時だけ表現の範囲内で描いてもよい。まつ毛も同様。
口:真っ赤。歯や舌の存在は確認されない(設定未定)。基本的に閉じない。
鼻:ない。穴もない。口呼吸。
耳:ない。音は聞こえるが体外器官としては存在しない。
足:真っ赤。靴が顔の下に直接くっついている感じ。すり足で走る。指はない。
手:ない。

喋り方

難しい言葉はわからず、使わない。複雑な言い回しや、皮肉も言わない。
セリフを表記する場合は、なるべくひらがなとカタカナだけを使うようにすること。どうしても漢字を使う場合は、難しい漢字は避けること。

さらに細かいこと

すごくよく食べる。
体重の何倍も無尽蔵に食べる。
なのに体重は増えないし、体も太らない。
食べたものは「どこかへ消える」。
ふにゃ個人の特徴というわけではなく、同種族全員がこの性質を持つ。